パニック障害の治し方

パニック障害の治し方について書いていこうと思う。

 

といいながら、すごーく矛盾するようなことを書くと、、、

 

治そうとしたら治らない」の法則を覚えておくことが大事だよ。

 

これはどういう意味かというと、、、

 

意識が内向的になりすぎると、不安センサーが敏感になって余計に不安を感じてより大きくさせちゃうのが人間だから。

 

「レモンのことを絶対に考えないで!」

 

書いてるそばから、よだれが出てくるわ!!考えるなと思うほど、より強く意識しちゃうのが人間ってもんさ。

 

これを不安に置き換えてみよう。

 

「不安な気持ちを意識しないで、気にしないで!」

 

「無理ーーーーって感じ」

 

パニック障害の人がやってるのはこれ。

不安を感じない、抑え込むっていうのは発想からして無理なわけなんだよ。

 

だって不安はあるんだもん。僕たち人間なんだもん。(相田みつお的な)

AIみたいな「アイアイ」してるわけじゃないもん。(←意味不明です。すみません)

 

パニック障害の人がやってることは、

なくせないものを無理やりなくそうとしてる感じ。

「無理ゲー」をやってるわけ。

何だろう、うまい例えが浮かばないけど、

「雨降ってるのを見て、空に向かって雨降るな!

くそう、どうすれば俺だけの力で雨が降らなくできるか」ってのを考えてるみたいな。(これでわかるかな?(笑))

 

将来的にできるようになるかもしれないけど、少なくとも今の自分には無理ゲーでしょ。

無理なことを考えるのはやめて、不安を認めながらも、自分が必要なことをやれるようにしましょう。そうすれば、不安のことは自然と意識が行かなくなって、気付いたら治ってるって感じ。

 

だから、治そうとすると治らないのよ。

だから、まず、自分は不安を感じやすい人間なんだと認める。

臆病で心配性な自分を認めてあげる。そんな自分も含めて自分なんだ、と優しい気持ちで受け入れていく。そして襲ってきても、抵抗しない。頭の中で不安をなくそうとあれこれやりくりしない。諦めの気持ちよ。ほぼ。

 

僕は歯医者が嫌いなんだけど、今でも不安でドキドキすることあるのよね。

実際、「きゅいぃぃーーん」ってやってるときに不安感でてくるわけさ。

でもね、ほっとく。「あー不安だこえー。まあしゃーない」って。

 

昔なら、「ヤバイどうしよう。ドキドキする。いま、発作が起きたら、迷惑をかけてしまう。どうしよう。」みたいなことばっかり考えてたけど、今はほとんどないね。

 

もうね、怖がるのが僕だから。(笑)チキンなのよ。それでいいじゃない。

 

根底には死ぬ恐怖とかがあるんだけど、また今度いろいろと話を書いていこう。

 

良くなったり、悪くなったりするけど、一進一退を繰り返しながら気づけば不安に左右されない自分になっている。

 

不安な自分を責めたりせず、優しく抱きしめる気持ちで。よく頑張ってるよって。

 

大丈夫よって。自分に優しくしてあげてね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今を生きる

パニック障害になったら仕事ができない。やめなきゃいけない。再就職できないかもしれない。。。

 

将来への不安からますます症状が悪くなりそうと悩む日々が続くでしょう。

 

僕自身は学生時代から約10年間、パニック障害に苦しみ、向き合い、軽快しては悪化を繰り返しました。パニック障害以外にもうつ病や精神病にもなりくるしんだ日々があります。

 

ただ、今では何の支障もなく穏やかに暮らしています。

 

それは病気にとらわれることなく、自分らしく生きるということ。

自分の可能性を生かし、自分の命を生かし切るということです。

 

病気の時はそうは思えませんが、後から病気にも意味があったのだと気づく時が来ると思います。

 

「少し無理してるんじゃない?」「なんか焦ってない?」「生き急いでるんじゃない?」

 

この言葉は僕が心理士を目指して大学院生で実習生をしていた時に、患者様にかけられた言葉です。僕自身はそのころパニック障害を克服したと思っていましたがそうではなく、だましだましで生きていただけだったのを患者様に見抜かれ、実際の実習でストレスから自分自身の体調を壊したのです。

 

一言でいえば、その当時の自分は不安に対処することしか考えておらず、

今を生きていなかった」のです。

 

過去を憂い、未来に不安を巡らせることしか考えず、その不安をなくすために多くのエネルギーを消費する。

「現在」という私たちが生きている、この場所、この瞬間を味わって生きていなかったのです。病気はそれを教えてくれていたのであり、敵ではなかったのです。

不安は当然の感情であり、人間の自然の反応であり、天気のように移ろいやすいものなのです。

カウンセラーでもあり、元患者でもある私が両者の視点から、

同じように悩む人々の助けに少しでもなれるようにつづっていきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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意識のベクトル

僕の経験では、心の危機になると、意識が内向的に傾きすぎる傾向がある。

 

まあ。悩んだら考える時間が多いっていう当たり前の話なんだけど、この意識にも階層というかグラデーションのようなものがありそうなのだ。

 

例えば、パニック障害で悩んでいるときは、内向的に意識が向きすぎているのだけれど、集中しているときは不安のことは考えていない。つまり、「今、ここ」の現実に意識が向いているので外界との調和が取れている。

 

ただ、すぐに「ハッ」と我に返り、またいつもの癖で、「今、私の心は?」と不安症状を探しに意識が内面に向かう。症状の世界へ引き戻されるのだ。

 

症状に気を取られているばかりに、不安な症状があるか、ないかだけに忙しくなってしまうんだよね。目の前の自分の行動がおろそかになって、心ここにあらずな状態になっちゃうわけよ。この揺り動かしがありながら、現実に適応していく、みたいな。

 

少しずつ意識を外界と調和するようにできれば、症状はどこかへいっちゃうのだけど、そうはいかないのが不安障害を持つ人の心の癖というものなんだろうね。

 

過度な内省の習慣から、浮かんだ思考を善か悪かで考えてしまって、評価してしまう。

「考えたことは評価しちゃいけないよ」。

マインドフルネスや認知療法などでも言われるけど、これがなかなか難しいのよね。

 

いくら自分にとって嫌なこと、いいことが浮かんでもそれは関係がない。

 

自分の一日の行動でできたことに意識を向けていくことが大切になるんだね。

 

まずは「私はこれができた!」と行動を見える化してあげる。不安があったとか、強弱はおいておいてね。

 

行動に重きを置いていくと、不安があっても意外となんとかできる自分に気付く。

不安なんか自分の作った幻想なんだっていう感覚にもなってくる。

不安自体はなくなることはないけれど、受け入れるようにはなってくる感じ。

少しずつ、不安にとらわれない自分になっていく。

 

僕はひどい時は、意識が内向的になりすぎて、孤独感を抱えたせいで外界との区別がつかずに、パニック障害よりも、もっとひどい妄想症状が出て苦しんだこともある。その時はさすがに自分で気づいて解決するのは難しかったけど。。

まあ、でもそんな状態でも健全な自我がわずかながらあることには後から気付くんだけど。

精神病的な状態でもだれかと話をするとその時は普通に会話になっている。頭の中は妄想でいっぱいでも、少しは意識が外界に向いている。

それが終わるとまた深刻な妄想の世界にはまっていくのだけれど。

 

人生転ぶのは仕方ない。

しばらくは痛くて動けないかもしれない。

そんなときは何やってもうまくいかないから休憩よ。

ただ、少し落ち着いてきたら、立ち上がって、前を見て一歩ずつ歩めばいい。

後から振り返ったら、その経験が自分の人生の勲章として刻まれる。

あれを超えたんだから、これぐらいじゃ動じないよっていう心の強さもできる。

昔の自分にそんな言葉をかけるかな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パニック障害のばかやろうーー!!

パニック障害と言えば、どんなイメージを抱くだろう。

 

体験したことがない人からすれば、

「なんで電車なんかこわいんだよ」「気合いが足りない」「普通に乗っていればいいだけじゃん」「弱虫」なんてことを平気で言われる。

 

経験者ならわかると思うけど、これがいかに辛いことか。

何気ない励ましのつもりが逆にその人を塞ぎこませてしまう。

 

あぁ、やっぱり誰も理解してくれない

 

僕だって、電車に乗ったときは本当に震えたし、飛行機に乗れなくて友達との旅行を断った時は自分のふがいなさに泣いたこともある。

美容室も無理だ。歯医者も無理だ。とにかく、身動きができない場所が本当に怖かった。

何度、自分自身を責めたり、腹が立ったりしたことだろう。

 

美容室が無理だったときは、自分で髪の毛を切ったりしていた。しかも、失敗したときはダブルショック!!何やってんだよ、俺って。

 

パニックが最高潮になるときは自分でなんとなくわかる。(後からわかるけど、これは自分がおびき寄せている)。

 

あ、やばい。やばい。どうしよ。どうしよって。そんなことを考えていたら呼吸が荒くなって、今倒れたらどうしよう。心臓発作で死ぬかもって。過呼吸になって他の乗客に変に思われたりしたらどうしよう。とにかく。心配で忙しくなるのがこの病気の特徴なんだ。

 

自分で病気を探しに行っているのがパニック障害の特徴。自分の心身に異変がないかをいつも確認しないと気が済まないんだよね。ちょっとしたことで「やばい。ガンだったら」とか。病気かもって考えちゃう。

 

パニック障害になった原因はいろいろあるだろうけど、一つってことはないかもね。

 

悩んでいる自分を否定せずに、受容していく。

いま、この瞬間を生きることが結果として、症状を軽減させている。それを体得することが大事になるんだよね。

 

だから、逆説的だけど、治そうとすると治らない。もうどうにでもなれ、その代わり、「私はこれを今、やりきるんだ」。そういう時間が増えれば、症状から、say goodbyeしてくれるよ。

 

もちろん。不安は一生なくならない。でも、不安な自分を受け入れることができるように少しずつなれると思う。